今回は、家と外とを往復するねこちゃんと飼い主様に考えて欲しいリスクについてご紹介します。
最近は、ねこちゃんは完全室内飼いが主流になってきましたよね。しかし、なぜ完全室内飼いじゃないといけないのでしょうか?今回は改めてその理由を考えるため、大きく分けて3つのリスクをご紹介します。
■不慮の事故が起こるリスク■
犬であれば普段は室内でも、お散歩の時は外出して思うさま外の世界を楽しむことが出来ます。しかし、猫はそうはいきません。
ごくたまにリードを付けてお散歩する特殊な猫もいますが、多くの猫には至難の業です。(飼い主様の目の届く範囲のお散歩は、ねこちゃんのストレス発散にも有効と考えます。リードでお散歩が出来るねこちゃんにはお勧めです)
一生を室内で過ごさせることに抵抗がある飼い主様もいらっしゃいますでしょう。しかし、考えてみてください。
猫は驚いた時に固まってしまうことがあります。例えば車、例えばバイク…、不幸な事故により飼い主様の知らないところで命を落とす危険性。また、野良猫とのけんかで病気や怪我、ノミやダニなど愛猫の受けるリスクは大きいのです。私の知り合いのねこちゃんは、野良猫と喧嘩をして目を失明してしまいました。
■病気のリスク■
野良猫の多くは猫エイズなどの病気を持っていると言われています。病気を持った猫と喧嘩をしてけがをすると、細菌が体内に入り感染してしまいます。それ以外にも、猫風邪をもらって帰ってきたり…。他の猫に会うということは病気のリスクが高いということです。
また、普段のおしっこやうんちは外でしている場合、ねこちゃんが尿路結石や便秘になっていても気づくのが遅れてしまいます。日常の多くを外で過ごすねこちゃんの健康状態を把握するのは難しく、病院に連れて行っても明確に答えることはできませんよね。
病気を貰ってくるリスクが高く、健康状態を把握できない外猫は飼育が難しいのです。
■ご近所とのトラブル■
猫自身のトラブルとともについてくるのは、ご近所同士のトラブルです。
飼い主さんが愛猫の排泄物の処理ができるのは自宅の敷地内が限界ですが、猫には関係ありませんよね。おしっこやうんちを何度もされると、においが残ったり、せっかく植えた草花が枯れてしまうこともあるのです。それを処理するのは飼い主様ではなく、その家の所有主です。
いつかのニュースで、ねこのウンチが原因で警察沙汰になった事件がありました。しかし、それは他人事ではなく、ねこちゃんを外に出しているお家ではどこでも起こりうることなのです。
■まとめ■
外でのねこちゃんの生活は、室内では考えられないくらい活発に動きます。そのため、運動不足解消というメリットも勿論ありますが、多くはデメリットでしかありません。事故や病気、ご近所同士のトラブル。猫に対してのネガティブなイメージを植え付けないためにも室内飼いを徹底することが大切なのです。
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