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獣医師が伝えたい
『ペットを飼う前に考えること』

2023.03.08

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こんにちは!獣医師のタナベです。

今回は、『ペットを飼ってみたい』そう考えている方に、ぜひペットを飼う前に考えてほしいことをお伝えします!

『ペットを飼う』その前に

動物病院には、動物たちの健康面以外にも多くの相談が寄せられます。

その中には、残念ながら『ペットを飼うことが出来なくなった』という相談もあります。

理由は、『引っ越し先で動物が飼えない』や、『家族の動物アレルギー』、『家族の病気や介護で世話が出来ない』、など様々です。

出来る限りそんな状況にはならないよう、ペットを飼う前には以下のようなことをよく考える必要があります。

① どんなペットが飼いたいのか
② ペットの寿命
③ ペットの一生にかかる費用
④ ペットを飼う環境が整っているか
⑤ 家族みんなで意見が一致しているか

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① どんなペットが飼いたいのか

ペットは、動物の種類によって生態が大きく違いますし、接し方も世話の仕方も異なります。ひとえに犬と言っても、犬種により大きさも運動量も大きく変わります。

どんな動物が飼いたいのか、室内だけで飼いたいのか散歩に行きたいのか、まずはよく考え、ペットのいる生活を想像してみてください。

② ペットの寿命

例えば、犬の平均寿命は14.76歳、猫の平均寿命は15.62歳(一般社団法人ペットフード協会『2022年(令和4年)全国犬猫飼育実態調査』より)とのデータも出ており、ご長寿の場合には20歳を超えて長生きします。

ペットを飼うとは、そのペットの一生の、命の責任を持つということです。

その覚悟を改めて確認してみてください。

③ ペットの一生にかかる費用

購入時の費用、ケージやサークルなど飼育環境にかかる費用、フード代、通院費、家を空ける際のペットホテルやペットシッター代など、ペットにかかる費用は多岐にわたります。

犬の生涯にかかる費用は約250万円、猫の生涯にかかる費用は約130万円(一般社団法人ペットフード協会『2022年(令和4年)全国犬猫飼育実態調査』より)との調査結果もあります。

大きな手術が必要な場合には、30万円~50万円を超える費用が急に必要となる場合もあります。

ペットに大きなお金がかかるのは飼い始めた時だけではないことを認識した上でペットを飼い始めましょう。

④ ペットを飼う環境が整っているか(整えられるか)

ペットを飼うにあたって、ペットとご家族双方が快適に過ごせる環境づくりが必要です。

サークルやケージを設置するスペースがあるか、トイレはどこに設置するのか、動物にとって危険な場所、危険なものはないか、壊されて困るものはないか、脱走しないような対策が可能か、よく家の中を確認しましょう。

また、転勤など仕事の事情でペットが飼えなくなることはないか、今後のこともよく考えてみてください。

 

⑤ 家族みんなで意見が一致しているか

ペットを飼うには、家族全員の協力や理解が絶対に必要です。

自分一人でも普段のお世話は出来るかもしれません。しかし、怪我や入院など何かあったときには家族の協力が必要になります。

また、誰かが我慢をする環境では家族もペットもストレスを感じてしまいます。

ペットを飼う前には必ず家族みんなで相談をしましょう。

最後に

ペットを飼うには多くの準備、そしてそのペットの命を預かる覚悟が必要です。

楽しい時間や幸せな時間が多々ある反面、面倒な世話もあれば、お金がかかることもあります。

家族全員でよく相談し、そのことをしっかりと理解したうえでペットを飼い始めましょう。

そして、ペットと過ごす幸せな毎日を家族みんなで心から楽しんでください。

【引用】
2022年(令和4年)全国犬猫飼育実態調査

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